このトランプマジックのタネをちょっとだけ考えてみる
タネを知るだけではマジックは上手く演じることは出来ません。最初から「タネを教えてくれ」と聞いてくる方は、今後マジックの腕は上達しないでしょう。
これからあなたがマジックを覚えていく際、これだけは約束してください。「まずはタネを考えるということ」を、です。例えば、以下のアンビシャスカードのトリックを考えてみましょう。
(リカバリーというマジックの後にアンビシャスカードが演じられています。)
これはマジシャンの前田知洋氏が日本で広めたトランプマジックですが、相手が選んだカードを真ん中に入れても一瞬で一番上に上がってくるマジックです。現象の単純さ故に、誰もが魅了されるマジックの1つですね。
さて、このマジックのトリックを考えるとき、実に様々な仮説を立てることが出来ると思います。
「どうせ同じカードが何枚もあるんだろう」
「カードが怪しいな・・・」
「一番上のカードをめくっているように見せかけて、実は違うんだろう」
これらの仮説は全て、間違いです。同じカードは1枚も入っていませんし、あなたが持っているトランプでもできますし、めくっているのは一番上のカードです。
このように、仮説は全てハズレです。しかし、そんなことはどうでもいい。大事なのは、トリックを知る前に、そのマジックのタネを自分なりに考えたという事実です。
これをやるかやらないかで、今後あなたのマジックの腕が、伸びるか伸びないかが決まるといってもいいでしょう。どんなに簡単なマジックでも、です。

